新たな学術調査でも、コンピュータプログラミングの世界に性的偏見が蔓延しているという報告が相次いでいるという。
カリフォルニアポリテクニック州立大学とノースカロライナ州立大学のコンピュータサイエンティスト達が、およそ400万人のGitHubユーザーに関する公開されている情報を収集した。プログラミングコードの倉庫でもあるGitHubはユーザーに性別を明らかにするよう求めてはいない。しかしユーザーの他の情報や性別と結びつく「書き方の癖」を利用することで、およそ140万人に当たる35%以上のユーザーの性別を判定したようだ。
また、プルリクエストや他のソフトウェア開発者への新規コードの提出状況等を解析した結果により、女性のプログラマーによって書かれたコードの78.6%が承認されていることが明らかになった。一方で、男性の場合は74.6%だ。しかし、女性のプログラマーが性別を明らかにしている場合、承認率は62.5%まで急落した。(この調査は厳密に実施され、一見の価値があるものだ。)
この一連のデータセットは、不釣り合いに多い男性からのプルリクエストを含んでいる。これはコンピュータプログラミングの世界に蔓延る性的不均衡の傾向と一致する。研究者たちはこの承認率の違いは統計的に有意差があるものだと述べている。彼らは今回の観察から得られた仮説を検証するため、引き続き調査に取り掛かる予定だ。
《参考文献/サイト》
- “Female Coders Are “More Competent” Than Males, According to a New Study”. MIT Technology Review. (アクセス日:2016/2/14)
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