2015/12/20

真っ赤な虹を見ただろうか


稀に赤い虹を見ることがある。よく知られた7色の美しさとは違い、どこか神秘的な魅力がそこにはある。太陽の光には様々な色が混じり合っている。色はそれぞれの波長を持っており、大気中の水滴を通過するときに屈折する。波長の違いによって屈折率も異なるため、白色光は様々な色に散開され、7色の虹が生み出される。
そして、過去の研究では水滴の大きさによって一部の色が消失してしまい、単色ないし少ない色の虹ができることが示唆されていた。フランス国立気象研究所のジャン・リカルド氏は同僚たちと一緒に、何百もの虹の写真をカタログにしていた。そして彼らは、赤色の虹ができる要因として、水滴の大きさよりも太陽の位置の方がより重要であることを発見した。日没時、太陽が低い位置にあるほど、その光が大気を通過する距離は長くなる。その旅路の間、大気は青や紫といった冷たい光をまき散らす。そしてほかの色を追い出した後に、美しい赤い弧を描くのだ。



《参考文献/サイト》
Why some rainbows are all red”. Science News.  (アクセス日:2015/12/19)

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