彼らのプログラムは、ランダムなループする音楽を発生させ、またリスナーがその音楽を聞いた際の評価を分析することができます。そして、評価の高い「選ばれた」音楽を組み合わせて、新たな音楽を生み出していきます。ちょうど、自然選択で生き残った生物のみが子孫を残すように。このプログラムは「Darwin Tunes」と呼ばれています。
「Darwin Tunes」は、各々が8秒からなる100種のループする音楽を保持しています。実験に協力した7000人のインターネット上のリスナーは、ループする音楽に、"I can't stand it!(聞くに堪えない)"から"I love it! (最高!)" までの5段階のスコアを付けます。Darwin Tunesはスコアの高い順に上位10種のループする音楽を「親」として、それらを"つがわせ(組み合わせ)"、各ペアの音の要素を混ぜ合わせることで、新しいループする音楽を自動で作成するのです。これらの新しい音楽は、元の親と、親になれなかった満足度の低い音楽に取って代わって誕生したことになります。この過程は、音楽が1世代が進んだことを意味します。公開時点で、Darwin Tunesはすでに2513世代まで進化しているとのことです。
最終的に「完璧な」音楽は誕生するのでしょうか?それはどんな音楽なのか、聴いてみたいものです。
なお、"http://darwintunes.org" にて進化中の音楽を聴くことができますので、興味ある方は是非どうぞ。
《参考文献/サイト》
“On the origin of music by means of natural selection”. Science Daily. (アクセス日:2015/9/29)
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